2024
09.17
09.17
医療維新 | m3.com
情報源: 医療維新 | m3.com
前の記事
07 開業医40.4%・勤務医48.8%「患者からのカスハラ増えている」◆Vol.7
昔から多かったとの指摘もある医療現場のカスハラ被害だが、スマートフォンやSNSの普及がトラブルに拍車をかけている側面もある。m3.com医師会員への調査では、医師の54.5%がネットにまつわる患者トラブルが増えていると感じており、特に開業医からはネット上の書き込みに関連した被害事例が多数寄せられた。ネット上の誤情報を問題視する声も上がった。
Q SNS・インターネットにまつわる患者・患者家族とのトラブルはここ数年、増えていると感じますか
開業医「理不尽なクチコミに反論できず」
- Googleマップへの理不尽なクチコミが多い。また、これに対しこちらは反論するすべがない。(40代、開業医、男性)
- コロナ禍以降、心無い口コミが増えたが、相手が同定できてもこちらの守秘義務もありネット上で反論できないし、特にGoogleが不適切ではないと判断して取り下げないことを法的に裁けないのは理不尽に感じ憤りを感じるし、職員の精神衛生上も良くない。(20~30代、開業医、女性)
勤務医「診察風景を動画で勝手に撮り始める患者が」
- 主治医との写真としてSNSにアップし、注目を集めようとしているのか、勝手に写真を撮られたり、診察風景を動画で勝手に撮り始めたりする患者が一定数いる。(40代、勤務医、男性)
- みんなが好きに匿名性高く書けるので、どうしても増えてしまっていると思う。(40代、勤務医、男性)
- 昔は録音のみだったが、動画が簡単に撮影できるようになっているし、Xなどで簡単に多方面へつぶやけるから。(20~30代、勤務医、女性)
根拠のない情報、鵜呑みに
- ネットの情報を鵜呑みにする人が増えている。(60代、勤務医、男性)
- 医学的根拠のない事柄がSNSではバズっており、それを振りかざしてくる患者がいた。反ワクチンであったが、何を話しても通じない。(20~30代、勤務医、男性)
- インターネットの情報が中途半端なため患者側の誤解を招き、説明に苦慮することは10年以上前からある。学会のホームページなども一般向けに開放されているのでそちらをきちんと見てほしい。(50代、勤務医、男性)
調査概要
日時:2024年8月9日~19日
回答:医師945人(開業医218人、フリーランス含む勤務医727人)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。