01.05
再度再度のマイナ保険証
皆さん、こんにちは。今日は、マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」と、電子処方箋システムに関する最新の動向をお伝えします。

電子処方箋システムのトラブルと発行停止
2024年12月、電子処方箋システムにおいて、医師の処方内容と異なる医薬品名が薬局側に表示されるトラブルが報告されました。これを受け、厚生労働省は12月20日から24日までの間、電子処方箋の発行を停止し、全国の医療機関や薬局に対してシステムの一斉点検を要請しました。
無理なシステム導入への批判
これらのトラブルは、政府によるデジタル化推進の拙速さが原因との批判を招いています。医療現場からは、十分な準備やサポートがないまま新システムの導入が強行され、現場に混乱と負担をもたらしているとの声が上がっています。特に、マイナ保険証の導入に伴うセキュリティ対策が医療機関に丸投げされているとの指摘もあり、現場の医師たちは深刻な懸念を抱えています。
河野太郎氏の発言と現場の混乱
河野太郎デジタル大臣は、マイナ保険証の利用促進に関し、医療機関の窓口で「保険証お持ちですか」との声掛けが利用率低迷の原因であると指摘し、是正を求める発言をしています。しかし、医療現場からは、こうした発言が現場の実情を無視したものであり、かえって混乱を招いているとの批判が出ています。医師の中には、マイナ保険証のシステムが未成熟であり、急速な移行が医療サービスの質を低下させるとの懸念を示す声もあります。
実際のトラブル事例
全国保険医団体連合会の調査によれば、2024年5月以降、全国の約70%の医療機関でマイナ保険証に関するトラブルが発生しています。具体的には、患者の負担割合の誤登録や、資格確認ができないケースが報告されています。例えば、青森県六戸町では、町民671人分の国民健康保険の負担割合が誤って登録されていたことが判明しました。また、徳島県阿南市では、国民健康保険の加入者がマイナ保険証を医療機関に提示した際に、誤って「資格を喪失している」というエラーが表示される不具合が相次ぎました。
急速なシステム移行のリスク
デジタル化による利便性向上は重要ですが、システムの信頼性や現場の負担を無視した拙速な導入は、かえって混乱を招きます。政府には、現場の声に耳を傾け、慎重かつ段階的なシステム導入と、十分なサポート体制の構築が求められています。
以上、マイナ保険証と電子処方箋システムに関する最新情報をお伝えしました。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。