マイナンバーカードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」を巡り、徳島県阿南市は４日、同市の国民健康保険加入者が医療機関などで提示した際に期限切れと表示される事案が多発していると発表した。市によると、最大７４９３人に誤表示の可能性がある。

従来型の健康保険証は今月２日に新規発行が停止されたばかり。有効期限が今月１日と誤って表示されるという。市はマイナ保険証の運用開始に向け、システム改修作業を高松市の業者に委託しており、データベースの情報が誤っていた可能性があるとしている。

阿南市は４日、表示は誤りだとして、通常の保険診療が受けられるよう医療機関に通知した。５日に復旧する見通し。

市の担当者は「マイナ保険証に切り替わる時期に、信用を傷つけることになり、深くおわび申し上げる」とコメントした。