2024
09.04
09.04
美容医療「ハイフ」で熱傷 20代女性がサロン側を提訴 事故・訴訟 2024年8月9日 (金)配信共同通信社
情報源: 医療ニュース | m3.com
エステサロンで医師免許のないスタッフによる高密度焦点式超音波(HIFU、ハイフ)を用いた違法な施術で脚にやけどを負ったとして、東京都に住む20代の女性会社員が8日、サロンの運営会社に約415万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
ハイフは超音波を皮下組織深部に照射して高熱を与える施術で、たるみの改善や痩身(そうしん)に効果があるとされる。訴状によると、女性は2021年、両脚にハイフの施術を受け、左太もも内側に点線状のやけどを負い、治療後も複数の痕が残ったという。
消費者安全調査委員会(消費者事故調)によると、15年11月~22年12月のハイフの事故件数は計135件で、うちエステサロンでの発生が約7割を占める。厚生労働省は今年6月、ハイフによるやけどや神経傷害などの健康被害報告を受け、施術は医師に限るとの通知を出した。
弁護団長の川見未華(かわみ・みはる)弁護士は都内で開いた記者会見で「厚労省の通知以前から、国民生活センターなどによって医師以外による施術が医師法に抵触する恐れがあると周知されていた」と指摘した。女性は「やけどの痕が目に入るたび、施術当時やその後の治療のつらさを思い出す。提訴を機に世の中に危険性を周知したい」と話した。
運営会社は取材に「訴状が届いていないので、コメントは差し控える」としている。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。