2025
05.24

死ぬ瞬間、人間は何を考えているのか? 死亡間際の脳波を分析した22年の研究例 走馬灯との関連は(ITmedia NEWS) – Yahoo!ニュース

PODCASTネタ

 中国の河南大学やエストニアのタルトゥ大学などに所属する研究者らが2022年に発表した論文「Enhanced Interplay of Neuronal Coherence and Coupling

情報源: 死ぬ瞬間、人間は何を考えているのか? 死亡間際の脳波を分析した22年の研究例 走馬灯との関連は(ITmedia NEWS) – Yahoo!ニュース

中国の河南大学やエストニアのタルトゥ大学などに所属する研究者らが2022年に発表した論文「Enhanced Interplay of Neuronal Coherence and Coupling in the Dying Human Brain」は、心停止に至る過程での人間の脳活動を記録・分析した研究報告だ。 【画像を見る】研究対象の87歳男性の頭部CT【全2枚】  研究者たちは、脳出血により心停止に至った87歳の男性患者の死に際の脳波(EEG)を連続的に記録した。患者は転倒後に両側の硬膜下血腫を発症し、手術後にてんかん発作を起こした。その後、左脳の活動が停止し、次いで両半球の活動が抑制され、最終的に心停止に至った。  脳波分析は4つの時期に分けて実施した。発作後と左脳活動停止後、両半球活動停止後、心停止後で、それぞれ30秒間の脳波を詳細に分析した。  注目すべき点は、両半球の脳活動が停止した後、高周波のガンマ波活動が増加したことである。具体的には、狭帯域ガンマ波(30~60Hz)と広帯域ガンマ波(80~150Hz)の活動が、それ以前の時期と比較して2~5倍に増加した。心停止後は全体的な脳活動は減少したものの、ガンマ波の相対的な割合は依然として高かった。  さらに異なる脳波間の連携関係において、左脳のガンマ波活動は、α波とシータ波によって調整されていた。この調整は心停止後も継続していた。特に左脳活動停止時には、α波によるガンマ波の強い調整を確認できた。  これらの発見は、臨死体験で報告される「走馬灯」現象と関連している可能性がある。健康な人の脳でも、記憶の想起や意識的な経験には、α波とガンマ波の連携が重要な役割を果たしている。研究者たちは、このような脳波パターンが、臨死状態での最後の人生回顧を神経生理学的に支えている可能性を指摘している。  Source and Image Credits: Vicente R, Rizzuto M, Sarica C, Yamamoto K, Sadr M, Khajuria T, Fatehi M, Moien-Afshari F, Haw CS, Llinas RR, Lozano AM, Neimat JS and Zemmar A(2022)Enhanced Interplay of Neuronal Coherence and Coupling in the Dying Human Brain. Front. Aging Neurosci. 14:813531. doi: 10.3389/fnagi.2022.813531  ※ちょっと昔のInnovative Tech:このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。通常は新規性の高い科学論文を解説しているが、ここでは番外編として“ちょっと昔”に発表された個性的な科学論文を取り上げる。X: @shiropen2

コメント

    • m2matu
    • 2025年 5月 24日 2:43pm

    以下は、映画『フラットライナーズ』の2017年リメイク版と1990年オリジナル版の粗筋を分けてまとめたものです。
    2017年リメイク版の粗筋

    医学生のコートニー・ホームズ(エリオット・ペイジ)は、死後の世界への好奇心から「臨死実験」を企てます。自ら心臓を停止させ、60秒後に蘇生するという危険な実験を仲間のジェイミーやソフィアに手伝わせます。蘇生後、コートニーは過去の記憶を鮮明に思い出せる能力を獲得し、ピアノ演奏や医学書の暗記など超常的な才能を発揮します。これに触発された仲間たちも次々に実験に参加し、心停止時間を競うように延ばしていきます139。

    しかし、実験後には各人が過去の罪悪感に基づく幻覚に襲われます。

    コートニー:運転中のわき見で妹テッサを亡くした事故の幻覚613。
    
    ジェイミー:中絶手術から逃げた恋人とのトラウマ613。
    
    マーロー:投薬ミスで患者を死なせた医療過誤13。
    
    ソフィア:同級生の恥ずかしい写真を拡散した過去6。
    

    実験がエスカレートする中、コートニーは幻覚に導かれて転落死し、残った仲間たちは「過去の過ちを償うことで幻覚から逃れられる」と気づきます。最終的に、ソフィアは被害者に謝罪し、ジェイミーは元恋人と和解、マーローは医療ミスを告白して責任を取ります。一方、唯一実験に参加しなかったレイ(ディエゴ・ルナ)は仲間を支えつつ、データの破棄を通じて事件の幕引きを図ります6913。
    1990年オリジナル版の粗筋

    医学生ネルソン(キーファー・サザーランド)は、死後の世界を探るため自ら心停止実験を主導します。仲間のレイチェル(ジュリア・ロバーツ)やデヴィッド(ケヴィン・ベーコン)らと協力し、蘇生後は超常的な能力を得ますが、同時に過去の罪が幻覚として現実化します2812。

    ネルソン:幼少期に誤って殺した少年の亡霊に追われる812。
    
    レイチェル:自殺した父の幻影に苦しむ8。
    
    デヴィッド:いじめていた少女の幻覚に悩まされる8。
    

    彼らは罪の贖いとして、被害者への謝罪や許しを求めます。ネルソンだけは許されず、単独で再実験に挑みますが、仲間の救出で蘇生。最終的に全員が罪悪感から解放され、ネルソンも「許された」と悟ります812。
    両作品の特徴と評価

    リメイク版(2017):
    
        オリジナル版の基本設定を継承しつつ、キャラクターの過去の罪をより具体的に描写613。
    
        ホラー要素を強調し、ジャンプスケアや超自然的な現象を追加513。
    
        批評家からは「脚本が散漫」「キャラクター描写が薄い」と指摘される一方、スピーディな展開を評価する声も35。
    
    オリジナル版(1990):
    
        心理的サスペンスに重点を置き、罪悪感と救済のテーマを深掘り812。
    
        当時の若手スターが集結したキャストが話題に28。
    

    両作品とも「臨死体験が引き起こす心理的恐怖」を核としていますが、リメイク版は現代的な映像技術と若手俳優陣で新解釈を試みています39。

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