2025
01.30
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PFAS血液検査、87%が「健康被害の恐れ」の海外指標上回る 岡山の町 一方、政府は検査への支援すら否定:東京新聞デジタル
情報源: PFAS血液検査、87%が「健康被害の恐れ」の海外指標上回る 岡山の町 一方、政府は検査への支援すら否定:東京新聞デジタル
発がん性の疑いがある有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が一部浄水場から高濃度で検出された岡山県吉備中央町は28日、住民対象の血液検査の結果を公表し、米国の指標で「健康被害の恐れ」を上回ったのが87%だったと明らかにした。公費による検査は国内初で注目されていた。一方、汚染が懸念されている東京・多摩地域などでは市民団体が独自に検査しているが、国の指標はなく、国や多くの自治体は検査に消極的だ。識者は「健康影響の実態を調べるため、国が主体的に取り組むべきだ」と指摘する。(松島京太、荒井六貴)
◆指標を作らず、検査支援も考えず
吉備中央町が検査したのは2歳以上の709人。PFASの一種のPFOA(ピーフォア)が最も高い人で1ミリリットル当たり718.8ナノグラム(ナノは10億分の1)を検出。米の学術機関「全米アカデミーズ」は、7種類のPFASの合計が血液中で1ミリリットル当たり20ナノグラムを超えると、健康影響の恐れがあると指摘する。この指標を上回った住民は87.4%だった。解析を担当した岡山大の頼藤(よりふじ)貴志教授は「一般集団と比べて高い結果だった」とコメントを出した。
町は、専門家に血中濃度と疾病の関連の解析を依頼するほか、5年後に再検査を予定する。町保健課の塚田恵子課長は「国には血中濃度の指標を示してもらいたい。町が取り組むには限界がある」と訴えた。
ただ、国は消極的だ。環境省は知見不足を理由に…
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