07.24
子どもの近視 進行を抑える国内初の目薬が4月に登場 早期の治療がポイント(読売新聞(ヨミドクター)) – Yahoo!ニュース
近視の子どもが増加していますが、4月に進行を抑制する国内初の目薬が登場しました。近視は自然に回復することはありません。このため早期に発見し、治療を始めることが大切です。(鈴木恵介)
情報源: 子どもの近視 進行を抑える国内初の目薬が4月に登場 早期の治療がポイント(読売新聞(ヨミドクター)) – Yahoo!ニュース
近視の子どもが増加していますが、4月に進行を抑制する国内初の目薬が登場しました。近視は自然に回復することはありません。このため早期に発見し、治療を始めることが大切です。(鈴木恵介)
眼球が変形

イメージ
目はカメラに似た構造をしています。レンズにあたる角膜と水晶体で、外から入った光は屈折します。目の奥の網膜がフィルムに相当し、屈折後に眼球を通ってきた光を捉えます。網膜で焦点が合うとくっきりと物を見ることができます。 近視は、眼球が水平方向に長い形になり、焦点が網膜より手前にずれる状態です。遠くの物がぼやけて見えるようになります。子どもの頃の、眼球の成長期に進行しやすく、眼球の変形が自然に元に戻ることはありません。大人になり緑内障や網膜剥離(はくり)を起こすリスクが高まります。

読売新聞社
文部科学省の調査によると、視力1・0未満の子どもの割合は、この約半世紀、増加傾向が続いており、現在は小学生の約4割、中学生の約6割に上ります。その多くが近視によるものとされ、同省の2022年度の調査では、近視の割合は小学1年生で17%、小学6年生で53%、中学3年生で63%と、学年が上がるごとに高くなりました。 東京科学大眼科教授の大野京子さんは「学校の視力検査では近視を発見できない場合もある。かかりつけの眼科専門医を持ち、定期的に検査を受けてほしい」と助言しています。 25年4月に登場した近視の進行を抑制する目薬は、参天製薬が製造販売するリジュセアです。24年末に国の承認を受けました。1日1回、就寝前に目に差します。5~15歳を対象にした国内での臨床試験では、2年間使ったグループで、使わなかったグループより近視の度合いを示す値の悪化が、3割抑えられました。 リジュセアは同じ成分の薬が海外で承認されています。山梨県都留市の女性(40)の長女(10)と次女(10)、長男(7)が近視で、同大病院が輸入する薬を使ってきましたが、リジュセアに切り替える予定です。女性は「自分も近視で、遠くが見えづらく不便に感じる時がある。子どもたちの進行を少しでも抑えてあげたい」と話しています。
使用中断で急激進行

読売新聞社
使用を中断すると近視が急激に進行する可能性があります。筑波大眼科准教授の平岡孝浩さんは「進行しにくくなる10歳代の後半まで、使用を続けることが望ましい」と話しています。 国内ではほかに、治療用のハードコンタクトレンズを就寝中に着けるオルソケラトロジーや、専用の医療機器をのぞき込み赤い光を見つめるレッドライト治療法が行われています。 これらの治療法はいずれも自由診療のため、治療費用は全額自己負担となります。通常、リジュセアは薬剤費のみで月4000円以上、コンタクトレンズと赤い光の治療法はともに年15万~20万円程度です。 スマートフォンやゲーム機の画面を長時間見続けることで近視が進行するとされています。平岡さんは、予防のため、近くを長く見続けず適度に目を休めることを勧めています。最近の研究で、太陽光が進行抑制に効果があることが分かっており、外での活動を増やすのも効果的だといいます。
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