ヴェルナー・テオドル・オットー・フォルスマン医師は、ノーベル医学賞を受賞した医師。
ヴェルナー先生は、各臓器をターゲットにした手術ではない血管カテーテル治療を考え出した医師で、きっとこの先生がいなかったら、今では、当たり前の心臓カテーテルや、癌のカテーテル治療、脳動脈瘤へのカテーテルなど世の中の医療は進歩しなかったと思う。
だけど、ヴェルナー先生の考えは誰にも理解されず、自身の体に、自身で静脈からゴムチューブを心房に到達させることに成功させた。
これが、当時は、自殺行為だとか、異常者だとか称賛されるどころか医師として迫害され、その後は、細々と町医者として過ごすしかなかった。
その後、時代が進み漸く理解されて、追研究で実証されて、ノーベル医学賞を受賞して、名誉教授にもなった。
いまの世の中に置き換えると、自閉症やアスペルガー、ADHD、そんな言葉で未来が奪われている天才も沢山いると思う。コミュニケーション方法が偏っていたり、人には理解できない行動があったりすると、その人の才能を見つけようとせずに別物あつかいされてしまう。
最近の研究では、重度の自閉症者でも、なぜコミュニケーションが取れないのか理解してたり、他者が理解できない行動も意味があることが多いこともわかってきている。
そして、そういう人たちに理解不能なほどの天才が混じっていても、凡人の他者が気づくことはできないと思う。
現代は、凡人でもわかる程度の天才の方が称賛されたり有名になる。つまり、理解不能なほど天才は、表には出てこない。
最近、きっと凡人からは理解不能だろうと思われるような天才の方々にお会いする機会があった。話をお聞きしているだけで、そんな人たちがとっくに考えて実現していることを、ちょっとだけ有名な天才が論評しているだけとも感じるようになった。
きっと、そんな凡人では理解不能な天才が活躍したら、世の中は変わると思う。
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