11.21
「ビタミンC、うつ病予防に効果なし」…韓国で9万人の分析結果 : 文化 : ハンギョレ新聞
江北サムスン病院の研究チーム、2013年から2018年までの健康診断に基づく研究
情報源: 「ビタミンC、うつ病予防に効果なし」…韓国で9万人の分析結果 : 文化 : ハンギョレ新聞
メンタルヘルスの改善を期待してビタミンCを摂取する人が増えている中、ビタミンCの摂取にうつ病の予防効果はないという大規模な研究結果が韓国内で報告された。
江北サムスン病院ソウル健康診断センターのパク・ソングン、チョン・ジュヨン教授の研究チームは、2013年から2018年まで健康診断を受けたうつの症状のない韓国の成人9万1113人を対象に、ビタミンCの摂取量によるうつ病発生リスクを評価した結果、このようなことが分かったと明らかにした。
研究チームは食品頻度アンケートを通じて、参加者をビタミンC摂取量によって4つのグループに分けた後、5.9年間追跡観察し、うつ病尺度(CES-D)でうつ病発生リスクを評価した。
その結果、ビタミンCを最も少なく摂取するグループと比較した時、より多く摂取するどのグループからもうつ病発生リスクの有意な減少は観察されなかった。ビタミンCを栄養剤として服用する場合にも、服用しない人と比べてうつ病のリスク減少効果は発見されなかった。
これまで外国の小規模な研究や実験研究、動物実験などを通じて、ビタミンCがうつ病を改善する、あるいは肯定的な役割を果たしうるという報告があったが、韓国人を対象とした大規模な研究結果は今回が初めて。
パク教授は「研究の結果、ビタミンCの摂取量とうつ病の発生リスクの間には直接的な関連性がなかった」とし、「ビタミンCが抗酸化など全般的な健康維持に必須だという事実は変わらないが、メンタルヘルスの改善を目的にビタミンCの効果に過剰に期待したり、勧告することは避けるべきだ」と述べた。ただし「長期的な効果やその他のメンタルヘルス問題に及ぼす影響についてはさらなる研究が必要だ」と補足した。今回の研究結果は、国際学術誌「神経精神生物学(Neuropsychobiology)」に先日掲載された。
訳C.M
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