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第三種再生医療機関

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患者様へ
治療名︓多血小板血漿を用いた⽪膚再⽣治療
Ver.1.0

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目 次
はじめに ……………………………………………………………………………… 3
多血小板血漿を用いた治療について ……………………………………………….. 4
治療の⽅法と治療期間について ……………………………………………………. 4
治療が中⽌される場合について ……………………………………………………. 5
予測される利益(効果)と不利益(副作用)について ………………………………… 6
同意取り消しの自由 …………………………………………………………………. 7
PRP を用いた治療を受けられない場合の他の治療について ……………………… 7
健康被害について ……………………………………………………………………. 8
情報の開示と個人情報の取り扱いについて ……………………………………….. 8
治療結果についての研究発表 ………………………………………………………. 9
患者様の費用負担について ………………………………………………………… 10
この治療の審査を担当した委員会について ………………………………………. 11
担当医師及び相談窓口 ……………………………………………………………… 11
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はじめに
当クリニックは、厚⽣労働⼤⾂に「再⽣医療等提供計画」を提出し、2023 年 6 月 5 日
付で 受理(提供計画番号︓PC4230007)された医療機関です。
この冊子は、多血小板血漿(PRP)を用いた⽪膚再⽣治療の説明文書です。医師の説明に加
えてこの説明文書をよくお読みになり、治療を受けるかどうかご検討ください。
この治療技術は、難治性⽪膚潰瘍に対する再⽣医療技術として⼀般的に普及している多血
小板血漿の製造⽅法、品質管理⽅法と同等の技術です。さらに、⾼度に施設環境が管理され
た細胞培養加⼯施設に血小板分離を委託することにより、安全性が⾼く、⾼品質なPRP を
使用した治療を提供しています。(株式会社ロートセルファクトリー東京に製造を委託して
います。)
なお、治療を受けるかどうかはあなたの自由な意思で決めていただけます。誰からも強制
されることはありませんし、誰に対しても気をつかう必要はありません。また、説明を受け
たその場で決める必要はありません。この説明文書を持ち帰っていただき、ご家族の⽅など
と相談してから決めていただくこともできます。
さらに、この治療を受けることに同意した後でも、いつでも治療をやめる事ができます。
治療を受けなくても、同意された後で取りやめられた場合でも、その後の治療を受ける上で
あなたが不利な扱いを受ける事は決してありません。
また、あなたから採取した血液は無償でご提供いただくことになり、本治療に必要な検査
や治療のための加⼯作業以外の目的で使用されることはありません。
治療の内容をよくご理解いただいて、この治療を受けてもよいと思われた場合は、別紙の
同意文書にご署名をお願いいたします。
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多血小板血漿を用いた治療について
患者様はしばしば血液検査と⾔って、採血されることがあります。日常的に⾏われている
医療です。この「多血小板血漿を用いた治療」とは、普通に検査の時に採血するようにご自
⾝の血液を採取して、その血液を特殊な⽅法で濃縮して治療に利用するという⽅法です。実
際には採血した血液から血小板だけを濃縮して(先にも述べましたが多血小板血漿︓PRP と
呼びます)治療に応用するのですが、この⽅法は再⽣医療の技術の内、数少ない古くから実
用化されているものです。
PRP 治療法は、患者様ご自⾝の血液から血小板だけを濃縮して治療に利用するという⽅
法で、ご自⾝の血液を使用するため⾝体に及ぼす負担が少なく、副作用が少ない治療法です。
PRP を投与することによって、PRP 内の血小板に含まれる様々な成⻑因子が機能を発揮
し、⽪膚細胞からのコラーゲンやヒアルロン酸分泌を増産させて張りが出ることでしわの改
善などの効果が期待されます。
他の治療法としては、ヒアルロン酸を注⼊し、できてしまったしわを目⽴ちにくくしたり、
筋肉の動きを抑制するボトックスを注⼊し、表情筋の動きを抑え動かす筋肉によってできる
しわを抑えたりといった治療も⾏われています。
治療の⽅法と治療期間について
《治療⽅法の概要と治療期間》
PRP は血小板という細胞の中に、血管新⽣やコラーゲンの産⽣を促す沢山の因子を含ん
でいます。この治療の目的は、患者様にこのPRP を投与することでしわを改善し⽪膚全体
の張りと艶をもたせる事です。使い⽅は従来から使用されているヒアルロン酸注射と同様に
しわがある部分や張りをもたせたい部位(おでこのしわ、眉間、目尻のしわ、口周りのしわ、
首、手の甲等)に投与するだけですので、患者様の苦痛はヒアルロン酸注射の時と同程度で
す。
治療を開始するにあたって、①まず初めに最⼤で約60mL(※1)の採血を1 回⾏います。
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②細胞培養加⼯施設において、この血液からPRP を分離し、冷凍保存します。この間の加
⼯に要する期間は3〜5 日です。③PRP が当クリニックに到着した後は冷蔵保存(※2)し、
7 日以内に治療(患部に直接投与)を⾏います。④治療終了後、異常がないことを確認する
ために3ヶ月間は定期的(概ね月1回)に通院していただきます。
治療効果には個人差があります。この治療法で効果がない場合は、既存の治療法も含め検
討します。既存の治療法については担当医師とご相談ください。
※1 治療部位によって必要なPRP の量が異なるため、採血量が変動します。採血量につい
ては医師から説明を⾏います。
※2 患者様の治療日が8 日以上先の場合は、治療日に合わせて解凍するため冷凍保存する
こともあります。なお⼀度解凍したものは再凍結できません。
《治療を受けられない場合(除外基準)》
血液中の血小板という細胞を取り出す必要があるので、検査で血小板がとても少なかった
り、貧血がひどかったり、採血すると、針を刺した部分から出血したりする可能性がある患
者様は治療を受けることが出来ません。
また、この治療法は治療する目的の部位が炎症を起こしていると治療を受けることができ
ません。
上記以外にも、施術前に詳しく検査させていただき、医師の判断で施術が受けられない場
合があります。
治療が中⽌される場合について
以下のような場合この治療を中⽌することがあります。場合によっては、あなたが治療を
続けたいと思われても、治療を中⽌することがありますので、ご了承ください。
1) あなたが治療をやめたいとおっしゃった場合。
2) 検査などの結果、あなたの症状が治療に合わないことがわかった場合。
3) あなたに副作用が現れ、治療を続けることが好ましくないと担当医師が判断した場合。
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その他にも担当医師の判断で必要と考えられた場合には、治療を中⽌することがあります。
中⽌時には安全性の確認のために検査を⾏います。また副作用により治療を中⽌した場合も、
その副作用がなくなるまで検査や質問をさせていただくことがありますので、ご協⼒をお願
いいたします。
予測される利益(効果)と不利益(副作用)について
《期待される利益(効果)》
この治療法は、PRP 治療という再⽣医療技術を応用することで、血管新⽣やコラーゲンの
産⽣促進が認められ、しわの改善・⽪膚全体の張りと艶等、年単位の持続効果が期待されま
す。しかしながら、その作用機序には未解明な部分があるので、治療を施した全ての患者様
に、効果が現れるわけではありません。
《予測される不利益(副作用)》
患者様ご自⾝の血液から血小板を濃縮(PRP を作成)するために採血があり、このため針
を刺される痛みが伴いますが、これは血液検査の時に刺される痛みと全く同じです。
採血の際に血管を傷つけて、⻘あざのような内出血を伴う可能性があります。また採血時
の不手際で神経損傷などの危険が考えられますが、その確率は通常の血液検査時の採血のリ
スクと同程度です。
PRP 注射後は、注⼊部位が赤くなったり、腫れたり、痒くなったりと⼀時的(7 日程度)
症状がでることがあります。また、ごくまれに、注射針の穿刺部位に対し、変色、着色等の
外⾒的に好ましくない有害事象が起こることがあります。注⼊部位によって異なりますが、
治療当日の激しい運動や飲酒、マッサージなど治療部位へ刺激が加わるようなことはお控え
ください。また、赤みや腫れを改善するためには、クーリングをお勧めします。注射当日の
⼊浴は主治医とご相談下さい。投与部位は翌日から浴槽につけていただいて⼤丈夫です。
このPRP は、血液から作っているため血液製剤とも⾔えますが、他人の血液を輸血する
のと異なりご自⾝の血液ですので肝炎やエイズなどを引き起こすウイルスの感染の心配は
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全くありません。ただし、治療後3 ヶ月間は概ね月に1 度程度の来院により、異常がない
ことを確認する必要があります。
採血後または治療後にいつもと違う症状が現れたら、必ず担当医師または当クリニック相
談窓口に、来院または電話でご相談ください(連絡先は最終ページに記載しています)。症状
を適切に判断して、副作用を軽減できるよう最善の処置を⾏います。
同意取り消しの自由
治療を受けるかどうかはあなたの自由な意思で決めていただけます。また、同意後も、い
つでもやめること(同意の撤回)ができます。同意を撤回される場合でも、その後の治療を
受ける上で不利な扱いを受けることはありません*。今まで通りの治療を受けることができ
ますのでご安心ください。
同意を撤回される場合には、担当医師に、同意撤回の旨をご連絡いただき、同意撤回書の
チェック欄の記載とご署名をお願いいたします。
*後述の通り、PRP 製造に係る費用は患者様のご負担になります。詳細は「11. 患者様の
費用負担について」をご参照ください。
PRP を用いた治療を受けられない場合の他の治療について
加齢に対する従来型の治療法には代表的なものとして以下が挙げられます。
① コラーゲンやヒアルロン酸注⼊
これらは補充療法ですので、しわなどのくぼみの部分を下から広げる⽅法です。PRP 療法
と⽐べると簡便で⼀定の期間だけの改善を希望される⽅には適しています。しかし、時間の
経過で吸収されてしまいますので、PRP 療法と⽐べると継続的な治療が必要となります。
② レーザー治療
レーザー照射の刺激によって、肌細胞を活性化させ、肌を若返らせることを目的とした治
療法です。PRP 療法と⽐較して個人差が⼤きいことがデメリットです。レーザー治療は細胞
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が増えるわけではありませんが、PRP 療法と同程度の数か月〜1年間効果(個人差がありま
す)が持続します。
健康被害について
1) 本治療に用いられるPRP は、「再⽣医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づき製
造及び品質管理されています。
2) 投与する成分も、お薬等の人⼯的に作られた化学物質ではなく、患者様ご自⾝の血液中
の成分を濃縮して、投与するので、極めて安全と考えられています。また、血液の成分
をご自⾝に戻すだけの治療なので将来的な子孫への遺伝的影響もほぼ想定されません。
3) 採血後のPRP 調製作業は、厚⽣労働省に許可を得た細胞加⼯施設にて無菌的に実施し
ます。細胞加⼯施設では、採血した血液を分離容器及びバイアル等に移す操作を⾏いま
すが、使用する全ての容器は1 回使い捨ての滅菌製品ですから安全です。
4) 当クリニックの担当医師は万が⼀に備え、心肺蘇⽣の実習を受講済みです。
5) 本治療によって万が⼀、健康被害が⽣じた場合、通常の診療と同様に適切な治療を⾏い
ます。医療⾏為の過ちによる健康被害の場合には、治療費は当院が契約している賠償保
険から充当されます。しかしながら、医療⾏為に過ちが認められないにもかかわらず、
当該医療⾏為と関係すると認められる⼀定程度以上の障害が⻑期にわたる場合には、そ
の治療費の負担について患者様と当院で協議させていただきます。
情報の開示と個人情報の取り扱いについて
この治療を受けた場合のカルテなどが治療中あるいは治療終了後に調査されることがあ
ります。
1) 患者様の人権が守られながら、きちんとこの治療が⾏われているかを確認するために、
この治療の関係者、ならびに代理人があなたのカルテなどの医療記録を⾒ることがあり
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ますが、これらの関係者には守秘義務が課せられています。
2) 患者様自⾝、代諾者も閲覧する権利が守られています。
3) この治療で得られた発⾒が、その後の特許に繋がる可能性もありますが、この権利は当
クリニック又は発明者に帰属します。
4) 本治療中もしくは治療後において本治療に関連する品質情報を⼊手した場合は適切に
情報を提供いたします。
5) 投与されたPRP に由来する疾病等が発⽣した場合の調査のため、血液の⼀部(PRP を
作製した後の残りの血漿︓PPP)を厚⽣労働省から許可を得た細胞培養加⼯施設である
株式会社ロートセルファクトリー東京に保存させていただきますことをご了承くださ
い。保存期間は最低1 年*(PRP 最⼤保存期間6 カ月と経過観察期間6 カ月を合わせた
期間)です。保存期間終了後は個人関連情報などを削除したうえで廃棄いたします。
*廃棄のタイミングにより1 年を超える場合がありますことをご了承ください。
6) 同意の撤回があった場合、または試料の取り違えや混⼊が起きるかまたはそれらが強く
疑われる場合、もしくはその他廃棄の必要性を認めた場合には、個人関連情報などを削
除したうえで廃棄いたします。
7) 本治療に関わる個人情報は、当クリニック管理者によって法に基づいて厳正に管理され
ています。保存期間は10 年です。
治療結果についての研究発表
治療で得られた成績は、将来当該治療のエビデンス構築への活用や学会発表・学術雑誌
掲載などにて結果や経過・治療部位の画像を公表する可能性がございますが、患者様個
人を特定される内容が使用されることはございません。
患者様個人が特定される可能性が否定できないデータにつきましては再度患者様の同
意を頂くこととします。
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患者様の費用負担について
本治療は自由診療※となり、健康保険が適用にならず、全額自⼰負担になる治療で本来健
康保険が適用される治療も含め、すべて全額自⼰負担となります。
施術費用は下記の通りとなります。
施術費用 1 回 400,000 円(税込)
2 回 600,000 円(税込)
(標準的な治療費用。施術する範囲によって、PRP の使用量が異なります。)
・ 施術する前に詳細な説明をいたしますので、ご納得いただいた上で施術いただきます
ようお願い申し上げます。治療箇所が2 か所の場合や、初回投与から2〜4 週間程度
の期間をおいて再度投与を⾏った⽅がより効果を得ることが期待されるような場合に
は、施術回数が2 回となることがあります。
・ 治療同意後、採血を実施した際に全ての費用を頂戴いたします。
・ 患者様の都合又は患者様に起因する原因により治療が中⽌となった場合、それまでに
発⽣した費用は患者様にご負担いただきますのでご了承ください。
(採血後のキャンセル料 150,000 円(税込) PRP 製造後のキャンセル料 200,000
円(税込))
・ 治療内容により費用が変動する場合があります。施術する前に詳細な説明をいたしま
すので、ご納得いただいた上で施術いただきますようお願い申し上げます。
※自由診療とは保険が適用されない診療のことを⾔います。厚⽣労働省が承認していない
治療や薬を使用すると自由診療となり、治療費が全額自⼰負担となります。
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この治療の審査を担当した委員会について
「再⽣医療等の安全性の確保等に関する法律」施⾏により、多血小板血漿を用いた治療は
法律に従って計画・実施することになりました。この治療に関する計画も、法律に基づいて
厚⽣労働省に認定された「日本先進医療医師会 再⽣医療等委員会」での審査を経て、厚⽣
労働⼤⾂へ届出されています。
<審査業務等について窓口>
日本先進医療医師会 再⽣医療等委員会 (認定番号︓NB3150020)
TEL 03-6433-0845
担当医師及び相談窓口
《 担当医師 》
以下の担当医師が、あなたを担当致しますので、いつでもご相談ください。
この治療について知りたいことや、ご心配なことがありましたら、遠慮なく担当医師にご
相談下さい。
実施責任者︓HIME Clinic 院⻑ 武藤 ひめ
《 相談窓口 》
本治療への、ご意⾒、ご質問、苦情などは遠慮なく以下の窓口にご相談ください。
◎ HIME Clinic ( 電話番号 052-973-2322 )
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